2012年3月29日木曜日

ファッション雑誌の“いまとこれから”について考えたこと

 この間(下書きのままにしていてだいぶ前;)Twitterで@x_nnm_xさんと、ファッション雑誌についてお話したことに刺激されてブログを書いています。
Twitterでつぶやいたこととつぶやき返してもらったことを交えつつ、
ファッション雑誌の“いまとこれから”を考えていきたいと思います。


まずは、いまのファッション雑誌について考えるきっかけになったこと。

友人と本屋に行った際に、『シンプルで甘すぎないけど可愛いコーデ』はどの雑誌を見たらいいの?
そんな話になりました。
私自身は観賞用だったり、雑誌が好きなのでよくファッション誌を購入するのですが、
友人は『読みたい雑誌がないんだよね、だから買わない。』そう言っていました。
詳しく聞いたところ  読みたい雑誌≒(本当に)自分のコーデの参考になる雑誌  という意味でした。
確かに、私も自分が本当に着たい、着れる、そう思えるコーデを載せている雑誌ってイマイチ思いつかないのですね。

そこで、せっかく本屋にいるのでファッション誌(開くことができたもの)をチェックし始めました。
non-no、mina、ar、ViVi、JJ、AneCan、Zipper、MORE、美人百花、FUDGE、Sweet、Spring、JILLE、Soup、SEDA、などなど、とりあえず片っ端から読んでみました。
読んでみたというとちょっと言い過ぎかもですね。覗いてみてピンときたかどうか試しました。

探しまくって探しまくって、なんとScawaii(エスカワイイ)に落ち着いたのです。
めちゃ盲点!
結構ギャル雑誌のイメージが強く、参考にならなさそう、と思っていたんですが、友人のイチオシはこれになりました。
基準が『シンプルで甘すぎないけど可愛いコーデ』だったのでこうなったのでしょう。
メイクの仕方(ちょっと盛ってるけど、可愛く変身感高い!)とか載ってて、ちょっといいじゃない~と私も思いました。まぁ、ちょっとギャルですけどね。


そんな実験をして思ったこと。

小花柄とかパステルカラーとか襟つきカットソーとか、頑張ってみたけどやっぱり着れないっていう子、結構いるんじゃないかなって。

実際友人はそのタイプ。
小花柄かぁー・・・・・やめとく。
そんなテンションなのです。
意外と他にもそういう子を知っているし、実際周りでそういうほんとに可愛い系の服を着ている子っていないのです。
私の周りだけじゃないのー??と批判いただきそうですが。
まぁ、そういう流行りの可愛いのがムリな子もいるんだよ。とね、伝えたいのです。
雑誌の服って確かに可愛いんだけど、モデルじゃないと可愛く着れないんじゃないかな、と思うと買わないなー、とも思っちゃいますね。


可愛すぎても着れないし(non-no、ViVi)
ギャルもちょっとね、今からはきついなぁ(egg)
ちょっとお姉さんすぎるのもまだ早い気がするし(MORE)
かと言ってキレイ目個性派も着こなせないし(ar)
完璧個性派もちょっとムリかな・・(Zipper)
ストリート系かぁ、うーんタンクトップとかロンTとかインナーぽいのしか持ってないし(mini)
外人モデルさんは観賞用だよね(FUDGE)


なんて感じで、全然しっくりこなかったのですよね。
これリアルボイスです。
共感してくれる人もちょっとは居るんじゃないかな。

好きなモデルが着てたから、っていう理由で服を買う子、減ってるんじゃないかな、とも思います。
雑誌を見ても本当に着れる服は載ってないし、鑑賞のためだけに買うには値段が高くなりすぎだし。っていうのが正直なところかなーと。


雑誌に載ってるコーデそのままとかも、恥ずかしくって着れないと思っちゃうな。
となると、ファッション雑誌は何を目指したらいいんだろう。

ここで小花柄など苦手な@shoko_1987さんからツィートいただきました。
『その一人です笑 やっぱり自分に似合うものをわかってて、それを着こなすのが一番おしゃれ!って最近公の場に出る度に思うよ。』
 友人の話しに戻りますが、なぜ友人が小花柄やいわゆる可愛い服を着たいと思わないかというと、
“自分の内面と服がマッチしない”と彼女自身が感じているからなのです。
友人の見た目(顔立ち)はすごく女の子らしいんですよ。
でも、彼女の中身(いわゆる性格)はサバサバしていてそんなに女の子女の子していないんです。
彼女もそれを自覚しているからこそ、あまりそういう服は着たいと思わないし、自分には合わないと思っているのです。

shokoさんのいう自分に似合うものは顔立ちなども含めておっしゃっていると思います。
それと同時に、友人のいう、内面と似合う服を着たい、という欲求も含めて
自分に似合うもの着こなしている人が1番おしゃれ!なのだとも思っていると私は感じました。


ファッションは自分の内面を映し出す鏡のようなものなのだと思います。




今は雑誌を買わなくてもおしゃれの参考になる媒体が他にもたくさんあるし
ネットでblogやスナップは当たり前、最新のモードのコレ クションまで観れちゃうし
テレビを観てるといわゆる流行り、っていうのは分かるし。。。

 
じゃあ雑誌は何を埋めてくれるものなのでしょう?


ネットもいいですが、私はやっぱり紙が好きです。
でも、それって雑誌の内容が好きだからじゃなくて、雑誌・紙という媒体が好きなだけなんですよね。
正直内容はどうなんでしょう。好きなモデルさんが表紙の時だけ買うなど、継続性は弱いですよね。

ファッション雑誌に限って言うと、特集のマンネリ化もあって面白くないのではないでしょうか。
保守的というか。。毎年この季節はどっかの雑誌がこの特集組むよな~みたいな。
ある程度は仕方がないんですけどね。

他の雑誌とどう違うのかハッキリ分からないものも結構あって、
本当に着たい服は載っていない、ってなると雑誌を買おうという気が起きてこないのですよね。
立ち読みで十分だなぁ。と。


個人的には、ファッ ション誌にファッションブランドの誕生秘話とかデザイナー特集とかあったら面白いなと思います。
誰が作ったか分かって、その人のファンになったら服も買いたくなっちゃうような。
デザイナーって言っても、ヴィトンとかシャネルとか高級ブランドではなくて
ローリーズファームだったり、もっと身近なブランドの。
誰が作ったか知るって結構大事だと思うのです。

ネットでもクチコミの力が強いように、
誰が紹介したから、こんな考えを持った人が作ってるから
そういうことって強烈なメッセージになると思うのです。



ファッションってメッセージ性が非常に強いものだと思うんです。
着てるだけで思想や個性を主張するもの、そしてそのメッセージが比較的ポジティブに捉えられるのですよね。
いまはお手頃な服でも買う理由を求められているように思います。

みんなと同じものを着るのは嫌だし
服に自分の内面を合わせていくなんて嫌だから
本当の自分に合った服を選びたい。
そこには正しく表現したい、という欲求があるのだと思います。

多様化した現代社会だからこそ、ファッションの細分化が起きているのでしょうね。
そして雑誌はそのスピードに着いていけていないのではないかな。と。



雑誌はもはや、ピード感を出すものではないと感じます。
むしろ丁寧さであったり、手間が掛かっている感じがある方が、買う楽しみがあります。

スローフードのような存在になっていいと思うのですよね。

忙しい日常を脱出させてくれるもの。
これで良いの?と見直させてくれるもの。

スローマガジンなんてどうでしょう?(笑)

いつだってオシャレは人の楽しみだけど
雑誌だっていつでも人の楽しみであってほしい。
雑誌好きな私はそう思っちゃいますね。